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「主役は家族」の家
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ご家族は、会社を経営する50代のご主人と、その会社を応援する奥様、20代の長男さんと次男さん、それに加えて10代の三男さんの5人です。

敷地は三方を道路に囲まれた41坪の三角地。築27年の建て売り住宅が手狭になったこと、ご主人の父上を引き取る可能性が高まったこと…のために建替えることとなりました。工法は鉄骨の三階建。1階はご主人の会社の事務所と車庫。2階と3階は住居部分でエレベータと廻り階段が各層を結ぎます。屋上には芝生の庭園が設けられ「りんくう」の花火が望まれ、夏にはビアパーティも楽しむことができます。
建物のテーマは、暮らしやすい間取り、周囲に優しさを与える外観、孫の代まで家族が集える家です。現在、経済の低迷や少子化による住宅の過剰供給を背景に、資産としての住まい、社会資本としての住まい…の価値判断が定着しつつあります。また、地震や台風被害など、総体的に基本性能の高い住まいが求められています。そのために、今回のように親・子・孫の三代の暮らしに耐えうる住宅を建築することは、経済的課題の解決だけでなく、家族の絆を強め、家庭の継続的な安定化につながり、結果的に好ましい社会の創出につながると言えるのでは・・・。


ご夫妻は懸命に働き、家族の拠り所として、故郷の我が家として、安心して楽しく住み継げる形を望まれました。従って、まず、住まいの基本性能を高める課題から対応し、軟弱地盤に対し支持地盤まで改良杭を30本も打ち込み、地盤補強を施しました。また、内断熱ではあるが、外壁に通気層を持たせ、レッドウッドの板張りを採用しました。床にはムク材を張り、壁・天井には水性塗料を、和室の壁には和紙クロスを…。勿論、バリアフリーの採用など、「高耐久」「長耐久」「省エネ」「健康対応」「高齢化対応」などにも怠りなく対処しました。

この住まいの設計思想は、基本性能の高さを追求すること、家族に優しい住まいであるが・・・、その裏には、外壁に板材を使用することで周囲に優しさを与えたいという、ご家族の優しさに満ちた想いがあることを付け加えておきます。

工事期間  200312月〜20046
所在地   大阪府阪南市
構造規模  重量鉄骨3階建
敷地面積  135.80u
建築面積   77.64u
延床面積  203.96u(ガレージ部分を除く)
家族構成  夫婦+子ども(男、男、男)

オール電化
外部仕上げ 内部仕上げ
屋上 アスファルト防水 たもフローリング ワトコオイル塗り
外壁 レッドウッド t 11.1 オスモ塗り AEP塗装
サッシ アルミサッシ(新日軽) 天井 AEP塗装
南西側外観/夜景

玄関側の外観です。
完成後、施主から「帰ってくると、玄関からの見た感じが、大変素敵!」という連絡をいただきました。
外壁はレッドウッド板張り(オスモ塗)、通気工法を採用しています。
カリフォルニア・レッドウッドの中でも最も優れたグレードであるクリア・オール・ハート「無節・芯材」を使用しました。
玄関上部の木製ルーバーは物干しへの目隠し。洗濯好きの施主からの一番の希望は物干し場の確保でした。
アプローチはテラコッタタイル貼、右側の樹木は、「やまぼうし」、一緒に山に見に行きました。

先日、ご主人からお便りをいただきました。2008.
「今年は、山法師が3年ぶりに枝いっぱいの花をつけました。
見頃の内に是非お越しください。お待ちしています。」
写真添付します。

ガレージ

入り口にはフォールディングゲートを採用。車は北東側の道路から入ります。
向かって右側は物入、左側は勝手口です。
玄関

玄関を入ると左手にエレベータとトイレの扉への視線を遮るレッドウッドの壁があります。白い収納はポストからの郵便物のためのものです。玄関横の浮いた箱は下足収納。下に照明を配置しました。
螺旋階段

エレベーター横の螺旋階段は屋上へとつながり、塔屋からの光と風が通り抜けます。
1階オフィス

オフィスの床はココヤシマット
一緒に堺にある「上田敷物」のショウルームで足ざわりを確かめました。施主の「お気に入り」の一つです。
天井はデッキプレート現しで天井高を高くしました。
2階・LDK
オープンキッチンで料理好きなご主人が腕を振るいます。
ご家族全員仕事をされていて、なかなかそろって食事とは行かないようですが、大きなテーブルが家族の憩いの場となりました。
テーブルは私の好きな北欧のテーブルでTformにご夫婦と一緒に見に行って決めました。
■ 施工 宏聞建設工業株式会社
■ 協力 レッドウッド
植村産業株式会社
塗装 日本オスモ
キッチン 藤屋
テーブル
Tform
テラコッタタイル
ニッシンイクス
ココヤシマット 上田敷物
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